プロフィール

八児紫石プロフィール

ごあいさつ

土師窯は、上世よりやきものと関わりが深い土地である福岡県嘉穂郡桂川町土師(はじ)にて陶業を営んでおります。
弊窯は、華道家であった祖父・如泉の勧めにより、父・勝が京都より2名の陶工を招聘して、昭和22年に開窯いたしまして歩みを始めました。
当代・紫石は、瀬戸焼にて修業の後、昭和63年に帰郷して土師窯で作陶を始めて以来、早いもので30余年が過ぎました。

土師窯のやきものは、昔から伝わる道具や窯、技法や釉薬を使って作られています。
一つひとつの手仕事から生み出される柔らかな形、穏やかな釉調、温かみのある手触りを、ご来窯いただき、お手に取って感じていただけましたら幸いに存じます。

おかげさまで土師窯は開窯75年を迎えました。皆様方お一人おひとりには、変わらぬご愛護をいただき、心より感謝申し上げます。今後も「使って生かされ、愛されるやきもの」をめざして精進いたします。
末永くお引き立て賜りますようお願い申し上げます。

土師窯 八児紫石

 

八児紫石 陶歴

昭和38年 福岡県嘉穂郡桂川町土師に土師窯初代 勝の長男として生まれる
昭和57年 日展評議員 愛知県無形文化財保持者 加藤釥先生(故人)に師事
昭和61年 第18回日展にて初入選(以後19回入選)
昭和63年 郷里福岡に戻り、土師窯にて作陶を始める
以後、唐津焼 日本芸術院会員 13代中里太郎右衛門先生(故人)に造形、釉薬等の指導を受ける
平成3年  第47回 福岡県展にて県知事賞(1席)受賞
平成5年  (社)福岡県美術協会会員に推挙となる
平成10年 (社)福岡県美術協会大賞受賞
第2回 アジア工芸展にて文部大臣賞受賞
平成11年 (社)日展会友に推挙となる
弘益美術大学(ソウル)にて象嵌技法のワークショップを行う
平成13年 韓国にて井戸、三島、粉引き等の古窯調査を行う
平成19年 表千家 久田宗也 好み物展に出品(東京、京都)
(社)日展会友を辞退 茶陶を中心に日常使いの器の制作に専念する
平成22年 京都紫野15代大徳寺管長 嶺雲室 髙田明浦 老大師に陶号 紫石を拝受
福岡市立美術館にて叩き技法のワークショップを行う
平成23年 割竹型連房式登り窯を築窯
 
〈個展〉新宿京王、名古屋三越、京都高島屋、福岡三越、熊本鶴屋、長崎浜屋など
(公社)福岡県美術協会会員